【醜形恐怖】総額500万の整形で失ったもの〜「失敗作」と言われて〜

 

2017年、190万件。

 

これが何を示す数字か、おわかりだろうか。

 

1年間に日本で施術された美容整形の件※1だ。

 

SNSの発展とともに身近なものになりつつある美容整形。

最近ではTwitterやインスタグラムで情報発信をしている美容外科医も多い。

 

今回、フェリーチェでは「整形して人生が180度変わった」という女性に話を聞いた。

 

美容整形は女の一生に、何をもたらすのか?

また、美容整形で失ったものとは何なのか?

整形の課金総額500万円の美女が登場

今回お話を聞いたのは、もえさん(仮名・27歳)。

彼女が運営するTwitterの整形アカウントはフォロワーが4000人近くにのぼる。

 

フェリーチェにも、こちらの人気記事を寄稿してくれた元CAライターだ。

 

高校時代から美容整形を繰り返し、今年で10年目。

施術にかけた総額は500万円だと言う。

整形にはメンテナンスがつきものと聞くが、施術10年を経て感じる経年変化はあるのだろうか?

 

ーーまず整形を受けた箇所はどこですか?
顔のパーツ全てです。
輪郭の骨切り、目を埋没と
全切開で二重にして、目頭と目尻切開。鼻のプロテーゼを2回、鼻尖形成と小鼻縮小、鼻中隔延長。

顎プロテーゼにあとは全身の脂肪吸引をしました。注入系も入れたら、数えきれない。
修正も合わせると、総額は500万くらいだと思う。

 

ーー500万円!かなり高額ですね
妥当ですよ。まず一箇所をすると、他のパーツとのバランスが気になっていろいろな部位をいじらずにはいられなくなる。
あとは少し失敗すると、また修正に修正を重ねて……この金額になりました。

 

ーー初めて整形したのはいつ頃ですか?
高校生の頃です。
18歳未満だったから、親の同意書が必要で、
泣きながら親を説得しました。
母がフィリピン人なんだけどタガログ語(※フィリピンの公用語)でバーって怒鳴られて。

なんて言ってるのかわからないけど、とにかくすごく怒ってたのは覚えてる。
でも、どうしてもやりたかったから「やらせてくれないなら家を出る!」って1ヶ月くらいかけて説得したよ。

  • あゆに似せて整形をした学生時代

    引用:amazon


    ーーそれをきっかけに他のパーツも整形するように?

    そう。初めての整形は目の埋没だったんだけど、すごく嬉しかった。
    そこから目頭切開や目尻切開、小鼻縮小とどんどん欲が出て。

    私が10代の頃って、浜崎あゆみとか倖田來未とかギャル文化があって、化粧濃い美人がたくさん出てきた時代だったから、当時それにあわせて整形したんだよね。

     

    ーー確かに顔の系統って、流行り廃りがありますよね
    うん、今の顔の流行ってナチュラルメイクの自然顔だよね。韓国アイドルの影響もあるのかな?
    ガッキーとか、昔で言う“地味めな塩顔”が市民権を得たなと思う。
    私なんて、二重を切開して幅をかなり広げたから、すっぴんだとハムみたいになってて、誰かには見せられない!(笑)

     

    ーー10年経って経年的な劣化を感じる部位はありますか?
    骨を削ったところは今も麻痺が残っていて、ごはん粒がついてても気付きにくかったりするかな。
    皮膚が全体的にたるんできてるし、あとは二重の幅も少しずつ狭くなってきてる。
    予算に余裕があれば、少しずつメンテナンスしたいかな。

    家から出られない“醜形恐怖症”との戦い

    大学に入ると、容姿が気になり授業やアルバイトに出られない日が続く。

    日常生活に支障をきたし、メンタルクリニックを訪れると醜形恐怖症と診断を受けた。

    あまり馴染みがないが、この疾患に苦しむ女性は多い。

     

    あるクリニックでは、以下のように解説されている。

    醜形恐怖症は、体の一部分、あるいは複数の部分が醜く感じたり、異常である、あるいはゆがんでいるなどと感じたりする障害です。(略)

    醜形恐怖症の心配の程度は「魅力的ではない」という軽度なものから、「ぞっとする」「まるで怪物みたい」と感じる重度のものまでさまざまです。
    他人からはそのように見えないか、些細なことのように見えても本人は悩みます。

    ーー引用:ハートクリニック町田

     

    ーー醜形恐怖症は、どんな症状なんですか?
    「前髪が気に入らないから、今日外に出たくないな〜」みたいな経験が誰でもあると思うんだけど、もっと重いのが毎日続いている感じ。
    とにかく自分の容姿が気にいらなくて、家から出られない。
    メイクをしようと鏡を見始めると何時間も経ってて、1日が終わってしまったり……。
    人の目が怖くて、誰かと目をみて話せなかったり、マスクが手放せない。

     

    ーー要因に何か心あたりはある?
    育った環境だと思う。
    昔から「残念ハーフ」とか「失敗作」とかいろいろ言われて、生まれつきのコンプレックスみたいなものが染み付いてとれない。

    あと中学時代は男子のグループに近くを通る度に「ブスすぎ」「顔やば」って言われてた。
    それが嫌で、男子とすれ違うときは顔を隠したり、授業中も誰にも見られないように下を向いてた。
    体育のときは夏でもマスクしてたり。

    ーー高校に入って、整形をしてからも同じ事はあった?
    高校に入って整形をしたら、まわりからすごく褒められるようになったのね。
    中学の時に「ブス!」っていじめてきた男子からも「会おうよ」なんて連絡が来たり。
    それがなぜかすごく気持ち良くて、容姿が変わることの大切さを知ってしまった。

    あとは、ちょっと道を外れてしまって……。(笑)

     

    ーーグレちゃったわけですね
    まぁそんな感じ!整形しようって決めたのもそのグレた頃かな。
    ガールズバーみたいな夜のバイトをして、まず整形代を稼いで貯金してた。
    長期休みが明ける度に顔が変わって行く私に男子がチヤホヤしてくれるようになって、中学時代の悔しさが晴れていきました。

     

    ーー女の子からのリアクションは?
    すごく仲がいい子は、何も言わずにそっとしておいてくれたかな。
    他のクラスメイトは男子が私を褒めるたび「でも整形だよ!?」って、毎回食い気味につっかかってた。
    なんで女って「でもあの子●●だよ!」って人の足を引っ張るんだろう(笑)

     

    ーー単純に羨ましかったのかもね。それからは?
    それから、大学に入ってから骨を削ったり大掛かりな手術をするようになって。
    整形費用に、とにかくお金がかかるから相変わらずキャバクラやラウンジで働いてたよ。風俗とか今でいうパパ活とか、身体を売るのはできなかったな……。

     

    ーー大学の時も変わらず容姿への関心が高かった?
    この頃から摂食障害になっちゃって、食べては吐いての繰り返しだった。
    整形依存の子って、たいてい摂食障害を併発してる事が多い気がします。

     

    憧れの客室乗務員に!そこで待っていた地獄
    ▶▶▶

     

  • CAになったらますます整形依存に?

    ーー大学卒業後は?
    客室乗務員として航空会社に就職しました。
    「やっとお昼の仕事ができる」と思ったんだけど、乗客に顔を近くで見られるうちにまた摂食障害が出始めて……。

    ーー具体的に何か嫌な経験をした?
    お客様に「今の子はあんまり綺麗じゃないね」って言われるのが聞こえたり、今まで会った事が無いような綺麗な子達に囲まれた事で、容姿に執着するようになった。
    それから疲労感がとれなくなったり、身体に支障が出始めて辞めちゃった。
    それから事務をしながら夜はラウンジで働いて結婚しました。

     

    実はこうした社会的な機能障害も、醜形恐怖症の症状のひとつだ。

    現在、米国精神医学会※2による判断基準は以下である。

    他人から見れば問題ない容姿なのに、主観的に『醜い』と思い込み、
    主観と客観的評価に大きなずれが生じている、つまり「ボディイメージの障害」を来たしている。

    自分の顔、姿が映るもの(鏡、窓などなんでも)があれば繰り返し見てしまう、
    ヘアセット、メイクアップに異常に時間がかかる、周囲の人に「大丈夫だよね、おかしくはないよね」と頻回に確認する。

    物事に集中できず課題がこなせない、学校に行けない、外出が出来ない、
    人とコミュニケーションがとれないなど生活する上での機能が障害されている


    美容整心メンタル科(一部抜粋)

     

    ーー就職、結婚を経て、メンタルに変化はあった?
    結婚してから、今までの整形欲みたいなのはだいぶ落ち着いた。
    それまでは「誰かに選ばれなきゃ」「男性に褒められなきゃ」っていう圧を勝手に感じて焦ってたところもあって。
    結婚してからは“私の事を無条件で受け入れてくれる人がいる”と思えて、すごく楽になった。

    ーー焦る時はどうやって乗り越えていた?
    とにかく簡単な施術を予約するに限る。ヒアルロン酸とか、ボトックスとか。
    そうすると「自分を磨く事ができた!」ちょっとだけ安心できてたな。

    “今よりもっと良い自分になりたい欲”みたいなのが強かった。

    整形で失ったものは●●だった

    ーー結婚での醜形恐怖症への変化はあった?
    少しずつだけど、自分のことを「まぁこんなもんでいいか」と認められるようになってきたかな。
    でもまだまだ時間はかかるから、ゆっくり生きていこうと思ってる。
    整形依存気味の子達は、すぐには自己肯定ができないから、まずは認めてくれる他人を作る事は大切だと思う……。
    家族でもいい、友達でも彼氏でもいいから。

    ーー整形してからは、人の目線は気にならない?
    いえ、なります。憧れだった容姿になれたのにやっぱり自信は持てない。
    昔、男の子に言われた事が耳から離れなくて、今でも呪いみたいに自分を縛ってる気がします。
    でもそれはもう私の精神的な問題。
    顔の治療よりも、心の治療を優先してます。


    ーーご主人も整形のことは知ってる?

    付き合った時に言ったよ。当時はびっくりしてたけど、今では一緒に渡韓して韓国のクリニックでレーザー受けたりしてる(笑)

    ーーすごい!理解あるご主人だね!
    医療系に勤めてるんだけど「顔や体をいくら触ろうが、その人本人である事には変わりない」みたいな事はよく言ってる。ありがたいよね。
    整形していなかったら旦那とも結婚できなかったかもな〜と思ったりする。

    ーーでは整形で得たものは、ご主人ですか?
    今の幸せな生活と旦那かな。
    こんないい人と、結婚なんてできると思ってなかったよ。
    何より落ち着いた穏やかな生活ができる人生とは思ってなかったから、整形してよかったのかもとは思う。

    ーー失ったものはあると思う?
    間違いなく時間だと思ってる。
    10代後半から今まで、鏡を見てる時間が多分1番多かった。
    ずっと外見に振り回されたけど、容姿に固執してる間に好きなこと見つけて、何かすれば良かった。

    暗い、夜のお店でおじさんに愛想を振りまいてるうちに20代が終わっちゃった。
    だって、好きな事して輝いている人って容姿関係なく素敵に見えるもんね。
    そういう人生を送りたかったなって思う。

     

  • まとめ

    現在は、事務の仕事を続けながら穏やかな結婚生活を楽しんでいるというもえさん。

    今でもクリニックに通い、抗うつ剤※3と認知行動療法による治療を受けている。

    少しずつだが症状は改善しているそうだ。

    もえさんの考える醜形恐怖症との向き合い方はまず

    ・鏡を見る時間を少しずつ減らす
    ・仕事や趣味の時間に充てる時間を増やす
    ・心をすり減らす事を積極的に避ける

    ・必ずメンタルクリニックを受診する

    この4つだ。

    同じ症状で苦しむ女性には、必ず治療を受けてほしい。

     

    最後にもえさんは「辛くても自分の人生を諦めないでほしい」と語気を強め、

    「鏡を置いて、外に出て仕事に就いたり、友達や彼氏と笑い合う時間を求めてほしい」

    「10年間苦しんで出た答えはそれです」

    と語った。

     

    ※1.日本美容外科学会が国内の医療機関を対象に集計した調査による
    ※2.米国精神医学会の「分類と診断のマニュアル(DSM5)より
    ※3.セロトニン再取り込み阻害薬やクロミプラミン

    ※本記事は整形を推奨するものでも否定するものでもありません。
    醜形恐怖で苦しむ方、必ずメンタルクリニックを受診してください。

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