男を肩書きで見定める時、男もまたあなたの肩書きを見る。

ハイスぺを求める女性たち

 

 

「この人の年収なら専業主婦になれるかな」「やっぱり東大出身の外資勤務がいいよね」

「今からスタートアップの経営者に目を付けておいた方がいいかな?」

学生とされる年齢を過ぎ、今年24歳になる私が受ける恋愛相談の内容は随分と様変わりした。

 

少し前までは、「好きな人がいて…」「セフレから恋人に昇格したい」など、

年相応の可愛らしい相談が多かったが、周りの友人たちが社会人になってからは、

相手の勤務先や年収、実家の太さ、海外駐在の可能性、結婚する意志の有無といったものが相談の主軸となり、

「みんな着実にステップアップしているのな…」としみじみしているぐらいだ。

 

そんな相談を聞いていて驚いたのは、先にも書いたように意外にも専業主婦志望がいることだ。

20代男性の平均年収が400万台とされる中で、専業主婦志望はもはや都市伝説かと思いきやこの世にまだ存在した。

勿論、そういった子たちはきちんと働いているし、端から見ればきちんと成果も出している。

どうやら仕事をする上での能力が低いことが理由ではないらしい。

話を聞いてみると、父親がハイスぺで母親が専業主婦という家庭出身者が圧倒的に多かった。

 

幼い頃から海外旅行は当たり前。通っていた学校は私学で中高一貫校。

ハイブランドを当たり前に買い与えられる。

実家が東京都23区内。留学経験もある。それらの環境を当たり前だとして、育ってきた子たち。

人生ガチャに勝つことは才能で、自分も他人も否定するものでは無い。

そういう子たちは、決まってこうとも思うらしい。

「自分もそういう家庭を作りたい」

 

相手に求めるものが多いほど、相手からも同様に求められる

 

私自身も、その願望はある。

神奈川県の片田舎出身とはいえ、父親は上場企業勤務。

私学も通いたければ通えたし、海外旅行にも行ける。

 

留学も叶わなかったけど、金銭的には何も問題無かった。

離婚して家を出て行った母親は専業主婦だった。それこそが私を専業主婦志望から遠ざけた大きな理由だ。

離婚後に金銭的な苦労が絶えなかった母親を見て、経済力が無いと自分で自分を守れないと痛感し、

中学生の頃には、「将来はバリキャリになる」と強く心に決心した。

時を経て、今もその決心は変わることなく、今もこうしてせっせと仕事に勤しんでいる。

 

そうして過ごす中で、ふと思う。仮に私が男性を養う形で結婚したとして、それはかなりのリスクなのでは…と。

自分がうん千万と稼いでいたとして、もしいきなり病に倒れ、働けなくなってしまったら。

貯金などがあればまた状況も変わってくるが、だとしても不安が付きまとう事態には変わりない。

パートナーがいる。子供もいる。自分は病床に伏している。パートナーは仕事をしていない。

 

……想像するだけで震え上がる。

 

これは極端な例だけど、そんな状況に陥ったとしても、パートナーがバリバリ働いていたら、

結構心に余裕が持てる気がした。心に余裕を持たなければ、治る病気も治らない。

きっとハイスぺ男性の中にも、こう考えている人がいないことも無いだろう。

「結婚するなら、バリキャリ女子」と断言する人も、実際にいるぐらいだ。

容姿端麗だけでは、結婚できない。

 

ライバルは芸能人や女子アナ!?

 

とはいえ、容姿端麗を武器にハイスぺ男性とゴールイン出来る女性もいる。

芸能人や女子アナウンサーだ。

 

ハイスぺ男性たちは交友関係を広げていくにつれ、芸能人とも飲みの席を共にすることが多くなってくる。

「どこでそのツテを…?」と不思議に思っていたが、ベンチャー企業の経営者と交友する芸能人も目立つので、

その経営者とハイスぺ男性が大学同期で仲が良く、その繋がりで芸能人と出会うのだろうと考えれば合点いく。

事実、私の知人である外資系投資銀行マンは有名モデルと付き合っていた。ちなみに彼は年収3,000万プレイヤー。

女子アナウンサーに関してはもっと分かりやすい。

彼女たちは大体有名大学出身で、もっと言えばミスキャン出身者。

 

その時点で学生時代からイケてるハイスぺ予備軍の男性たちと仲が良く、女子アナともなればお誘いの声が鳴り止まない。

誘う側のハイスぺ男性たちもいいメンズを揃えて、プレゼンし、彼女たちが自分たちの誘いを選んでくれる努力する。

一回、ハイスぺ男性と女子アナの飲み会に何故か参加したことがあるが、「あ、ドラマで見た光景」と思わず感動してしまった。

容姿端麗だけではない。芸能人も女子アナも十分に稼ぎはある。

まさに鬼に金棒マリオにスター

自称芸能系の女性が「年収1,000万以上じゃないと無理~♡」なんて言っても、鼻で笑われて終わるのだ。

 

陥る価値観の罠

 

そうは言っても、ハイスぺ男性と結ばれたい。玉の輿に乗りたい。生活水準を落としたくない。という女性は後を絶たない。

気持ちは分からなくもないし、余裕がありながら、愛する男性の帰りを待つ生活もきっと素敵なことだろう。

でも、大前提として。結婚は二人だけの問題であり、そうじゃない部分もとても多い。

 

特にハイスぺ男性の場合、お義母さんの過干渉が懸念として挙げられる。

東大出身者の家庭は、専業主婦の母親が圧倒的に多いというデータを見た記憶がある。

そうでなくとも、周りの東大・早慶出身者から話を聞けば、殆どの母親が専業主婦だった。

小さい頃から付きっ切りで世話をしてくれ、勉強の面倒を見てくれ、中高大時代は常にサポートをしてくれる。

言ってしまえば、身の回りのことは何でもかんでもやってもらってきてしまったのだ。

しかも、それは成人しても、結婚したとしても、あまり変わらない。

 

すべての人にそう言える訳ではないが、結婚すれば何かと口を出されることは避けられず、

自分たちの生活もそうだが、子供が生まれたらその子供の教育などについても口煩く言われるかもしれない。

そして、その母親のもとで育ったハイスぺ男性は家事や育児を手伝ってくれるのか…少し想像してみてほしい。

残念ながら、人は自分が学んできたこと、学ぼうとしていることしか実践出来ない。

「誰のお陰で飯が食えてるんだ!」そう言われたいと思って結婚する人は、この世に一人もいない筈だ。

 

幸福は他人によって決められない

 

お気づきの通り、ハイスぺ男性と結ばれたとしても、必ずしも幸せを掴めるとは限らない。

とんでもない額の借金を抱えている、女遊びが激しい、怪しい交友関係、お金の掛かる趣味、地方出身の長男…

想定されるネガティヴ要素を挙げようと思えばキリが無くなる。しかも、これは全部本当にあった話

真実とは小説より奇なりで、幸福になれる!!!と信じて結ばれた後、地獄を見ることも有り得るのだ。

では、どうしたらいいか。

自分の幸せの基準を他人ありきにしないことだ。考えてみてほしい。何でハイスぺと結婚をしたいのかを。

お金?肩書き?将来性?育ち?他人に羨まれる?自慢出来る?…それで幸せにはなれないよ。

だって、全部自分じゃなくて、誰にどう思われたいかが基準になってしまっているから。

 

本当に考えるべきはどうすれば自分が楽しく、幸せに過ごせるかだ。

お金があれば不幸を遠ざけられるけど、幸せにはならない。

お金があることは大事だけど、必要以上にあってもトラブルに巻き込まれる可能性を上げてしまうこともある。

別に年収を理由にハイスぺ男性を狙うのは否定しないけど、自分の心に嘘をついてまでする恋愛はただの自虐行為。

他人がどう言おうが、最終的に自分を幸せに出来るのは、お金でも男性でもなく、自分以外の誰でも無いのだから。

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