奢り奢られ論争にそろそろ終止符を!奢ってもらうから恋が始まる?byE子

 

 

「奢るのは全然いいけれど、奢られて当然という態度の女性には奢りたくない」

 

という男性の意見は、とてもよく分かる。

 

デートのお支払いに関する話である。

 

 

 

しかし、このよくある意見をもとに、女性誌や女性向け恋愛コラムでは以下のような指導が一般化している。

 

 

「財布を出すそぶりをしましょう!」

 

「払う気が一切ないのは印象が悪いので、『いくらでした?』と一応聞いて性格の良さをアピールしましょう!」

 

 

 

 

…………。

 

ちょっと、言わせてくれませんか?

 

 

 

お前ら、性格悪すぎない??

 

 

奢ってもらうつもりなんだケド、性格の良さはアピりたいから財布を出すそぶりはする…って。

 

どんな神経してたら、払う気もないのに財布を出せるの?

自分の評価を下げないために?

性格の良さをアピール???

 

え????

 

そんな小細工をする女にはなりたくないものだ。

 

 

 

 

 

 

1.財布を出すそぶりをするような程度の低い女になるな

 

上記のような腹黒い女性たちに、真っ向から挑みたい。

 

私は「性格が悪い」「図々しい」と思われても、

それでも男性が口説きたくなるような女性で在りたい。

 

お前らが必死にバッグから財布をもぞもぞと取り出し、「半分払いますぅ」と小芝居をしている隣で、

 

私は堂々と「ごちそうさまでした」と一言お礼を言って帰るような、

まっすぐで、嘘や偽りのない女性でありたい。

 

 

 

これが、私がデートで財布を出すことをやめた最大の理由である。

 

そんな小芝居オンナに負けたくない。負ける気がしねぇ。奢らせるつもりなら、正々堂々としていろ。

私は奢られて当然なんだと、堂々としていろ。

 

 

それで、「別に奢るのはいいんだけど、図々しいオンナだったな…」と、後で男性に悪く言われてしまうのなら、

それはシンプルに己の魅力が乏しいからだ。

 

己の魅力の乏しさを恥じよ。

 

精進せよ。

 

 

 

財布を出すのは、お前らの甘えだ。絶対に財布なんか出すな。

 

 

 

 

  • 2.絶対に割り勘派だった頃の話

     

    とはいえ、こんな私にも、デート代を割り勘にしていた時期があった。

     

    自分が食べた分の食事代くらい、自分で払わなければ申し訳ない…。

    ともに楽しい時間を過ごしたのだから、半分払うのが当然である、と思っていた。

     

     

    当時E子、大学生。

     

    中高時代は女子校で、ハードな部活で休みもなく、恋愛をする気も皆無だった。

    そのため私が男性とはじめてデートをしたのは大学1年生、19歳の春である。

     

     

    ウキウキルンルンで服や靴を選び、初デートに出かける私を玄関で両親が見送ってくれた、あの日のことを私は一生忘れない。

     

     

    バッグに荷物を入れる私を見て、母はこう言った。

     

    「E子ちゃん、どうしてそんなに荷物が多いの?お財布なんて持っていく必要ないでしょう?飲み物も、のどが渇いたときに買ってもらえばいいのよ」

     

     

    この発言は、当時女子校を出てホヤホヤだった私の逆鱗に触れた。

     

    女子校というのは「性別」を意識することがなくなる環境であった。

    女性だから重い荷物を持たなくていい、なんて発想はない。重いグランドピアノも女子数人で力を合わせて運ぶ。

    女子だからリーダーシップをとらないなんてこともない、クラスメイトは全員女性だ。純粋に適性のある人間が指揮をとる。

     

    いまの私の考え方とは異なるが、

    当時の私の考え方はかなりフェミ寄りだった。

     

     

    大学入学初日。通りがかりの上級生の男性に、「持ってあげるよ」と私物のバッグを奪われた。「校舎わかる?案内してあげる」と言うその上級生をひったくりだと思い、奪い返した。

    学内でこんな治安が悪いなんて、恐ろしいところだと怯えながら走って逃げた。

     

     

    急に近寄ってくるテニスサークルの勧誘のお兄さん。「うちのサークル、女の子は顔が可愛い子しか入れないんだよ。可愛くない子は、入りたいって言っても断るから。どう?入らない?」と言われた。

    見た目だけで人間の優劣をつけるなんて、なんて人間性の低い集団だろうと軽蔑した。絶対に入らないと断った。

     

     

    女子校にいて恋愛経験も皆無、同年代の異性と喋った経験もほぼ皆無、女の子扱いされたこともない。

     

    考え方に柔軟性がなく、コドモだったと思う。

     

     

    しかし、そんな私に両親は言った。

     

    「男性とデートに行くのにお財布なんて持って行ってはダメよ」

     

    そうだぞE子、逆に失礼にあたるからやめなさい。変な女だと思われるぞ」

     

    「ハンカチと口紅だけ持っていけば十分だから、もっと小さくて可愛いバッグにしなさいよ」

     

     

     

    平気で他人にお金を使わせるなんて、この両親は感性がおかしすぎる。

    非常識だし、相手の男性に申し訳ないと思わないのだろうか。

     

    両親の価値観を心底軽蔑しながら、私は大きなバッグに財布や飲み物を入れて持っていった。

     

     

    3.だって、また会いたい女性には奢るでしょ?

     

    純粋無垢だったあの日から、10年以上のときを経て、私はすっかりデートでお金を出さない女へと進化を遂げた。

     

    理由は冒頭で述べたとおり、

    初デートで奢ってもらえなかった場合、その原因は己の魅力不足だと考えているからだ。

     

     

     

    もしも自分が男だったら…、

    目の前の女性との会話が楽しく、「また絶対に会いたい、どうか好意的に思われたい!」と思った場合、

     

    お会計がいくらだろうが、自身の財政状況が苦しかろうが、なにがなんでも全額払うだろう。

     

    シンプルにかっこつけておきたいし、

    もし彼女に言い寄る男が自分のほかにもいて、そいつが全額奢っていたとしたら…

    もしも僅差で悩んだ彼女が、甲斐性のありそうなそいつを選んでしまったら…

     

    と考えると、この1回の食事代をケチることがどれほど愚かなことかは明白だ。

     

     

     

    というわけで、私は初デートのお会計でお金を請求されたら

     

    ああ…、私のことがお気に召さなかったのだな、申し訳ないな

     

    と思う。

     

     

    「お前ごときのために金を払う気にはならない、二度と会いたくない」レベルのメッセージとして受け取り、粛々と半額お支払いをする。

     

     

    なので、割り勘請求をしてきた男性に、後日「また会いませんか?」と言われると、何を寝ぼけたことを言っておるんだこいつは。と思ってしまう。

     

     

    男性諸君、よく聞いてくれ。

    1度で終わらせたくない相手なのであれば、とにかく全額奢っておけ。

     

     

  • 4.E子がデートでお金を払うケースとは?

     

     

    例外がある。

     

     

    私、E子とて、お会計時にお財布を出し、きっちり半額お支払いすることがある。

     

    こう言うと、お前らはすぐこう言うだろう。

     

    「相手がステキな男性だったときは、半分払うんですね!」

     

    と。

     

     

    違う。

     

    ま逆である。

     

    私は、相手の男性がステキであればあるほど、絶対に財布を出さない。

     

     

    私が男性にお金を押し付けるのは、

     

    「もう金輪際、二度と会いたくねぇ」

     

    と思ったとき。

     

    または、

     

    「友達としてはいいけど、一生、どう転んでも、こいつと男女の仲にはなりたくない」

     

    と思ったときである。

     

     

     

    これは決して全女性に共通した価値観ではなく、あくまでマイルールである。

    (共感してくれる女性もいますが、多数派ではない印象)

     

    今後二度と「男女」として関わることのない男性に、借りを作りたくない。

     

    「男性」として魅力を感じなかった相手に、全額奢られて、「あいつ、財布も出さなかったよ。性格悪いからナシだな」とか、あとで言われようものなら、風評被害もはなはだしい。

     

    だから、奢るよといわれても、

     

    「いえいえ!申し訳ないです、払わせてください!いくらでしたか?1万円で足りますか?え、多い?いえいえ、お釣りは結構です。どうぞ赤い羽根募金にでも募金しておいてください」

     

    くらいの勢いでお金を払う。

     

    「さようなら」というメッセージをこめて。

     

     

     

    5.奢られるのもラクじゃない

     

    というわけで、先ほども申し上げたとおり、

    私は相手の男性に本気度が高いときは、絶対にお金を払わない。財布を出さない。

     

     

    これが、生半可な精神力では実行できないこと、

     

    読者諸君は想像することができているだろうか?

     

     

    「エヘヘ、今日の晩御飯代浮いた、ラッキー」なんて悠長な気持ちで奢られているわけではないのである。

     

     

     

    私とて、魅力的な男性に出会えば、

    「また絶対に会いたい!」「いい子だなと思われたい!」と思う。

     

    そう思うあまり、不安になってしまう。

    「財布も出さない図々しい女だって、幻滅されないかな…」と、思ってしまう。

    怖い。すごく怖い。

     

    私の中の弱い自分が、財布に手を伸ばそうとする。

     

    そんな自分を制御して、財布を出したい気持ちを押し殺し、下唇をかみ締めながら、言うのだ。

     

    「ご馳走様でした」と。

     

     

     

    そして祈る。

     

    どうか、また会いましょうと言ってもらえますように、と。

     

    これは私の、決死の勝負なのである。

     

     

     

  • 6.気になる男性に半額払ってしまった失敗談

     

    どう?

     

    そんな風に思うなら、素直に払えばいいじゃんって思った?

     

    思うよね。私もそう思うの。

     

     

     

    実は私も過去に数回は、気に入った男性にうっかりお金を渡してしまったことがあるのだ。

     

    そしてあろうことか、受け取られてしまったこともあるのである…。

     

    男が「いいの?ありがとうね」と私からお金を受け取った瞬間、思った。

     

     

     

    ああ、この人は受け取るんだ。

    ということは、私にさほど本気ではないかもな。

     

    そして、もし今私が財布を出さずに「ご馳走様です」を言っていたら、

    内心「平然と奢られるなんて図々しい女だな」と幻滅したのかもしれない。

     

     

    もうこうなってしまったら恋は始まらない。

    これは私自身の問題なのだ。私が恋を始めるために、私は男性にお金を渡してはならないのだ。

     

     

     

    7.価値観は多種多様、だからこそマイルールを強く持て

     

    もちろん、奢り奢られに関する価値観は人それぞれ。

     

    私の判断基準が正しいわけでもない。なかには、ケチでもなんでもなく本気で好きな女性にも割り勘にする派の男性もいらっしゃることだろう。

     

    (私だって前述のとおり、過去に思想がフェミ寄りだったときならば、奢る派の男性を男尊女卑だなんだと嫌ったかもしれない)

     

     

    私の意見を押し付ける気もないし、

     

    やはり私のこの駄文を読み、「こういう女は嫌い」と感じる男性も数多くいらっしゃることだろうと想像するにたやすい。

     

     

    しかし、これだけは言いたい。

     

    価値観が多種多様であるからこそ、自分の軸は、しっかりと持っていたい。

     

    「こういう行動をすると男性ウケしないと聞いたから…」

    とか、

    「普通はこういうものだから…」

     

    という価値基準ではなく、自分なりの哲学をもとに行動すべきだろう。

    なぜ自分は奢られるのか、なぜ自分は割り勘派なのか、なぜ財布を出すのか。

     

     

    その説明が、自分なりにしっかりとできるのであれば、

    その価値観は全て正しい。全て尊い。

     

    あなたが生きるのは、あなたの人生である。

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