昔から宝石には力が宿り、持ち主を守ったり導いたりする力があると言われています。
今回は1月生まれの人におすすめの石を詳しく紹介します。
誕生月に関係のある誕生石と、星座に関係のある星座の宝石があるので、石の意味などを知って、あなたにぴったりのものを見つけてくださいね。
誕生石(たんじょうせき)は、1月から12月までの各月にちなむ宝石である。自分の生まれた月の宝石を身につけるとなんらかの加護があるといわれている俗習の一種である。1月1日から12月31日までの各日にちなむ宝石もあるが、こちらは特に誕生日石と呼ぶ。
引用:ウィキペディア
誕生石の意味と星座の宝石との違い
宝石は昔から人々の守護石としての役割がありました。さまざまな宝石がありますが、その中で自分に合ったものを選ぶ方法として、誕生石と星座の宝石の2つがあります。
日本では誕生月によって石を区別する誕生石がよく知られています。ユダヤ人の伝統等に基づいて定められたと言われており、20世紀になってユダヤ人がニューヨークで宝石商を始めるときに広まったものです。
星座の宝石は星座石とも言われ、星占いの星座を元にしています。
ヨーロッパでは誕生石よりも星座の宝石の方が知られています。
星座にはギリシャ神話や物語があり、その神話や物語のイメージに合った宝石を色などを元に当てはめたと言われています。
1つの星座ごとに守護石2~3個とサブストーン2~3個が定められており、複数の星座が1つの同じ宝石を守護石にしている場合もあります。
今回の記事では、星座の宝石の中の1つに注目して紹介します。
1月の誕生石はガーネット
1月の誕生石はガーネットです。
ガーネットにどのような意味や効果があるのか紹介します。
色・特徴
ガーネットは宝石の中でも色のバラエティが豊富で、よく目にするのは赤や褐色、黒、紫などです。ガラスのような光沢があり、透明感は個体によって差があります。
結晶が多面体となっており、処理をしなくても整った形をしていることから1月の誕生石になったと言われています。
非常に硬い鉱物で、粉末状にして研磨剤に利用されることもあります。
原産地ではインドが最も有名で、他にブラジルやスリランカ、マダガスカルからも産出されています。
由来・伝説
ガーネットの名前の由来はラテン語の種子『granatus』です。
旧約聖書ではノアの箱舟にあった唯一の灯りが赤いガーネットだったと書かれていて、船の進むべき方向を示したと言う伝説があります。
また、古代から「神聖な石」「守護石」と知られており、古代エジプトでは特別に彫刻して護符としたり、十字軍が魔除けの石として刀の柄に彫り込んでいました。またユダヤ教の司祭も心理を得る石として使っていたそうです。
中世ヨーロッパでは赤いガーネットが「一族の血の結束」の象徴とされており、紋章として王家がが使っていた時代もあります。
和名・宝石言葉
ガーネットの和名はざくろ石です。赤い色と種子という意味に似合う和名ですね。
宝石言葉には次のようなものがあります。
- 真実
- 情熱
- 友愛
- 忠実
- 勝利
効果
ガーネットにはさまざまな効果が期待できますが、もっとも影響力があるのは名前の由来でもある種子から連想できる「実り」という意味です。
- 努力が実り成果につながる
- 恋愛が実る
良い結果を得るためのお守りとしての力があります。
また、友愛という宝石言葉や王家の結束として使われた点などから「仲間や結束の象徴」として使われます。
”友情や愛情が長く続く”という効果があります。
お互いに送りあったり、ピアスやネックレスにして普段から身につけたりして長く良い関係でいられるように願います。
さらに古くから使われた守護石としての効果もあります。強力なので頼りになる存在です。
他にも次のようなヒーリング効果があります。
- 血流を良くし、体内の老廃物を排出
- 負のエネルギーから守る
- 精力を高めたり出産に対し良い働きをする
水瓶座の星座の宝石はガーネット
誕生日が1月20日から2月18日までの人の星座占いは水瓶座で、星座の宝石はガーネットです。
水瓶座はギリシャ神話ではガニュメーデースという少年がゼウスに捧げ持った水瓶です。
また、メソポタミア神話では英雄がエンキという神と結びついた形だとされています。
エンキは豊穣の象徴でもあり、ガーネットの「実り」という意味と結びつきます。
山羊座の星座の宝石はルビー
山羊座は12月22日から1月19日までに生まれた人が対象です。
山羊座の星座の宝石であるルビーについて詳しく紹介します。ルビーは7月の誕生石でもあります。
色・特徴
ルビーはコランダムという鉱物で、成分的にはサファイアと同じです。コランダムの中でも赤く発色するものをルビーと呼びます。
サファイア(sapphire)または碧玉、青玉(せいぎょく)は、コランダム(Al2O3、酸化アルミニウム)の変種で、ダイヤモンドに次ぐ硬度の、赤色以外の色の宝石。
引用:ウィキペディア
鉱物としてはダイヤモンドの次に硬く、レコード針やトラックボール、腕時計に使われることもあります。
古代ギリシャやローマでもパワーストーンとして使われた形跡があり、ヒンドゥー教の経典にも記載があるほど歴史は古いです。
旧約聖書では出エジプト記とヨブ記に、新約聖書ではヨハネの目次録に書かれています。ただ、当時は成分で宝石を分類したのではなく、色だけで判断していたので、実際にはルビーでなかった可能性もあります。
ルビーの産地はアジアが多く、色味によってランクが分けられています。最も価値があるものは「ピジョンブラッド(鳩の血)」と呼ばれるカラーで深い赤が特徴です。透明感や光沢感も産地などで差があり、それぞれに名前が付いています。
由来・伝説
ルビーの語源はラテン語の赤を意味するルベウス(rubeus)で、サンスクリット語で宝石の王を意味する「ratnaraj」が由来だとされています。
ルビーといえば、文書の漢字に書いてある振り仮名をルビと言いますが、由来がルビーだということは知っていますか。
イギリスで活版印刷が使われていた頃、文字の大きさをダイヤモンド・エメラルド・ルビーと呼び分けていました。
明治時代に活版印刷の技術が日本に入ってきたときに振り仮名としてルビーサイズの文字が使われたため、現在でも「ルビを振る」という形で使われています。
古代インドでは石の中で燃える炎と称えられます。ヒンドゥー教では宮廷人が嫉妬でマハラジャの夫人を刺し、血がダイヤモンドの上に落ちたときにルビーができたと言われています。
ビルマ(ミャンマー)ではルビーを身に付けると不死身になれるという伝説があり、装身具以外にも体に埋め込んで身につけた人もいるほどです。
また、赤い色から中世ヨーロッパでは出血を止めたり炎症を鎮める力があると信じられていました。治療のために身に付ける人もおり、中にはルビーをすりつぶして飲んだ人もいたようです。
和名・宝石言葉
ルビーの和名は紅玉で、赤い宝石という意味です。
宝石言葉は
- 情熱
- 純愛
- 勇気
- 仁徳
- 威厳
などです。
効果
ルビーには炎の効果があります。石に触れると心の中に大きな火が灯るのです。
ルビーの炎には情熱に火をつけたり、恐怖心を焼き尽くす効果があります。勇気を出してチャレンジしたい時や、何かに打ち込みたいときに力を貸してくれることでしょう。
また恋愛面でも燃え上がるような恋心を生み出す効果があります。
片思い中にルビーを身に付けると1人で気持ちが盛り上がり過ぎてしまったり、ルビーを触りながら書いた手紙を後で読み返すと恥ずかしくなるほどの内容だったということもあります。気持ちを倍増させる効果があるのです。
また人を惹きつけるパワーを引き出す効果もあります。
役者や歌手など、ステージで活躍したいと思っている人には最適です。
また、色あせることがないルビーは才能を継続させる効果もあります。
恋愛面でも惹きつけるパワーは重要です。今まで以上にあなたが魅力的に見え、瞳に火が灯ったようにキラキラと輝いて見えるのです。
魅力的に見えるだけでなく、相手のエネルギーにも働きかけて、より強いつながりが生まれます。
ルビーはエネルギーが強いので、他人のエネルギーと反応し合うこともあり、感受性が豊かになります。しかし、自分の中に強い炎があるので負の方向に影響されることはありません。
誕生石の楽しみ方
誕生石や星座の宝石など、あなたの誕生日に対して割り当てられている宝石が複数あると「どれが正しいの?」と不安になってしまいますね。
しかし、それほど深刻に考える必要はありません。
基本的には割り当てられている宝石なら、どれを身につけたり守護石にしても良いのです。なりたい自分に一番近い効果を持つもの、好みの色のもの、星座にまつわる物語が好き、などを理由に選んでください。
もちろん、シーンによって変えても良いですね。大切な試験の前には忍耐力に影響を与える石を、片思いの相手に振り向いて欲しいのなら恋愛で力になってくれる石を持つなど使い分けてみてください。
誕生石はプレゼントにも最適です。もしかしたら相手は同じ種類の石を持っているかもしれませんが、石の形や色などは1つとして同じものはありません。
それに、自分が気に入って持っている誕生石はいくつ持っていてもいいですよね。ぜひ、石の意味や宝石言葉を添えて贈ってみてください。
また、自分の誕生石や星座の宝石がどうしても気に入らない場合もあるでしょう。気に入らないものを身に付けていても、石のパワーを自分のものにすることはできません。
思い切って違うものを身に付けてみてください。
ただ好きなもの、ではなく何かルールが欲しい人は、1月には1月の誕生石を、2月には2月の誕生石をと変えてみるのも変化があって良いです。また、ルビーとサファイヤのように成分が似ているものを身に付けるのもおすすめですよ。
まとめ 1月の誕生石ガーネットは強い自信を与えてくれる
誕生石と星座の宝石の違い
- 誕生石は誕生月ごとに1つの石を割り当てたもの
- 誕生石はユダヤ人由来
- 星座の宝石は星占いの星座1つに複数の石を割り当てたもの
- 星座の宝石は星座にまつわるギリシャ神話などのイメージにあったものが割り当てられている
- 日本では誕生石が主流、ヨーロッパでは星座の宝石がよく知られている
1月生まれの人におすすめの宝石
- 1月の誕生石はガーネット
- 1月後半生まれの水瓶座の星座の宝石もガーネット
- 1月前半生まれの山羊座の星座の宝石はルビー
ガーネットについて
- ガーネットの色はさまざまで、よく目にするのは赤、褐色、黒、紫
- ガーネットの原産地はインドが有名
- ガーネットの名前の由来はラテン語の種子
- 旧約聖書に出てきて、ノアの箱舟の進む方向を照らしたという伝説がある
- 十字軍が魔除けの石として使った
- ガーネットの和名はざくろ石
- ガーネットの宝石言葉は、真実・情熱・友愛・忠実・勝利など
ガーネットがもたらす効果
- 努力が実り成果につながる
- 恋愛が実る
- 友情や愛情が長続きする
ガーネットがもたらすヒーリング効果
- 血流を良くして体内の老廃物を排出
- 負のエネルギーから守る
- 精力や出産に良い影響を与える
ルビーについて
- ルビーの色は赤
- 色の濃さによって、さまざまな名前がついていて、価値も変わる
- ルビーの名前の由来はサンスクリット語の宝石の王
- 漢字に読み仮名を振る「ルビ」の語源はルビー
- 古代インドでは血がダイヤモンドの上に落ちてルビーができたという伝説がある
- 中世ヨーロッパでは出血や炎症を抑える力があるという伝説があった
- ルビーの和名は紅玉
- ルビーの宝石言葉は情熱・純愛・勇気・仁徳・威厳など
ルビーの効果
- 情熱に火をつける
- 恐怖心を焼き尽くす
- 燃えるような恋心
- 人を惹きつけるパワー
- 感受性が豊かになる
誕生石が複数ある場合は
- なりたい自分のイメージに一番近いものを選ぶ
- シーンに合わせて使い分ける
1月生まれの人におすすめの宝石は「ガーネット」と「ルビー」です。
ガーネットは名前の由来が種子ということもあり、宝石言葉や効果について「実り」がキーワードになります。実らせたいことがある人は、ピアスやネックレスにして身につけておくのもおすすめです。
また勝負事にも強い宝石なので、大事な試合がある日には持っていきたい石です。
ガーネットは古くから守護石として使われていたことが分かっており、旧約聖書にも記載があります。
ルビーは赤い色が特徴ですが、産地などで色が違います。最も価値のある色はピジョンブラッドという色です。ダイヤモンドの次に硬い宝石で、レコード針などさまざまなシーンで使われています。
ルビーも古くから使われていた石で、古代ギリシャやローマの文献にも記述があります。不死身になれるという伝説もあり、装身具ではなく体に埋め込んでいた人もいたようです。
ルビーの効果は石の色から連想できる「炎」にまつわるものが多いです。情熱や恋心のように火が着くものや、炎の周りに人が集まるように人を惹きつける力などです。
山羊座の人のように、誕生日から選ぶことができる石が複数ある場合は、どれを身につけたら良いのか迷いがちです。しかし、あまり難しく考えず、複数ある中から自分の気に入ったものを選ぶというのがおすすめです。
選び方は色や形、宝石言葉などさまざまで、自分の直感を信じて使っている人も多いです。また単純にアクセサリーとして好みのもの付けていると、好きなものがそばにあるだけで自信につながり、良い結果を産むこともあるのです。
どれが最適なのか、と悩むより自分の心を明るくしてくれるもの、不安を軽くしてくれるものはどれなのかという感じで選んでみてください。