アメジストは高貴な紫色の宝石です。
色は様々で淡い色から濃い色、均一のものとグラデーションがかかっているものまで多いですね。
アメジストといっても全てが同じというわけではありません。
生産地や結晶の形によって異なる表情を見せてくれるのがアメジストの魅力でもあります。
そんなアメジストの歴史や特徴について今回は紹介していきます。
アメジストのことについて今以上に知って、今までとは違った楽しみ方を見出してみましょう。
そもそも誕生石とは?
そもそも誕生石とはなにか知らない人もいると思います。
そんな人のために誕生石の基本的な情報について解説していきますね。
誕生石とは月ごとに設定されている宝石のことです。
ダイヤモンドやルビーなど名立たる有名な宝石が名を連ねており、その中にもアメジストは入っているというわけですね。
誕生石が始まったのはポーランドの宝石商からだと言われており、約200年以上も前に誕生したと考えられています。
相当昔からあるのは驚きですね。
それだけ宝石というのは、長く世界中の人から愛されているということです。
日本にこの誕生石が伝わってきたのは1950年頃で、アメリカのものを基準に作られました。
若干の変更点はありますが、大体は同じ宝石が設定されています。
世界で全く同じというわけではなく、各国でそれぞれ変更点があることが多いです。
なぜ、伝わる途中で変わっていくのかは定かではありませんが、その国に入ってこない宝石があるためだと推測されています。
希少なものであったりすれば、流通が少ないのも納得ですね。
基本的には各月1つの誕生石とされることが多いです。
しかし月によっては2つあったり、3つある月も存在します。
同じ月であっても宝石によって意味は当然変わってくるので、複数個誕生石が設定されている月はいくつか意味の中から誕生石を選んで身につけることが多いです。
もちろん全てを身につけて恩恵をもらうということも可能なので、複数個設定されている月の人はラッキーですね。
誕生石は通常アクセサリーとして身につけられていたり、お守りとして持ち歩かれることが多いです。
どういった感じで身につけられるのかも次の章で紹介していきますね。
もちろんアメジストの意味や歴史なんかも紹介していくので、ぜひ読んでみてください。
誕生石の楽しみ方・取り入れ方
誕生石の楽しみ方で多いのは、生まれた月の誕生石を持つということです。
もちろん誕生石はパワーストーンと同じように、生まれ月でない人が持っても効果を発揮してくれます。
パワーストーンとは、宝石(貴石・半貴石)の中でもある種の特殊な力が宿っていると考えられている石のこと。その石を身に付けるなどしていると良い結果がもたらされると愛好家などから信じられている。
引用:ウィキペディア
そのため他の誕生月の宝石を持つことも可能です。
とはいえ、どうせ選ぶなら生まれた月の誕生石を選ぶという人が多く、その誕生石をアクセサリーにして身につける人が大多数。
女性ならピアスやネックレスとして取り入れる人が多いですね。
では男性はどう取り入れていけば良いのかというと、お守りとしてお守り袋に入れたり、ブレスレットにして身につけて取り入れていきます。
なかなか宝石には抵抗があるという人も多く、取り入れるのを拒む人もいますが身につけてしまえば似合うということもザラです。
宝石は上手く身体の一部として溶け込んでくれるので、男性にとっても実はハードルの低いアイテムになります。
アクセサリーの他にも、インテリアとして家に置く人も多いです。
インテリアといっても小さいかけらをそのまま置いておくのではなく、家具の一部に取り入れたり、原石を購入して塊として置いたりします。
加工されていなければその分安くなるので、塊としても十分手に入れられますね。
ところでアメジストはいつの誕生石なのでしょうか。
その辺も見ていきましょう。
日本・海外ともに2月の誕生石とされていることが多い
アメジストは日本で見ても、世界で見ても2月の誕生石として設定されていることが多いです。
ほぼ例外はないと言っても過言ではありません。
世界の誕生石は設定にベースはあれど、国によって中身が違ってきます。
その中でもアメジストは世界共通で2月の誕生石として設定されており、他の宝石が追加されるということもないです。
誕生石の中でも珍しい位置にあるのでぜひ覚えておいてくださいね。
他には1月のガーネットもアメジストと同じように世界共通の誕生石となっています。
星座の誕生石としては魚座に設定されていることが多い
誕生石は月の設定の他にも日ごとの設定や星座ごとの設定もされています。
宝石は色々なところで使われているのですね。
とりわけ有名なのは星座に設定されている宝石です。
星座といえば占星術なんかにも利用され、太古より使われてきました。
その占星術にも星座の宝石というものが設定されています。
アメジストはうお座に設定されており、誕生石と一部被っていますね。
うお座の誕生日は2月20日~3月20日までと3月がメインとなっています。
12星座はバベルの塔で有名なバビロニア帝国の人によって考案されました。
バビロニアの人は数学や統計学、天文学に詳しく様々な理論を立ててきています。
バビロニア(古希: Βαβυλωνία、英: Babylonia)、またはバビュロニアは、現代のイラク南部、ティグリス川とユーフラテス川下流の沖積平野一帯を指す歴史地理的領域である。南北は概ね現在のバグダード周辺からペルシア湾まで、東西はザグロス山脈からシリア砂漠やアラビア砂漠までの範囲に相当する[1]。その中心都市バビロンは『旧約聖書』に代表される伝説によって現代でも有名である。バビロニアは古代においては更に南部のシュメール地方と北部のアッカド地方に大別され、「シュメールとアッカドの地」という表現で呼ばれていた[1]。
引用:ウィキペディア
その中の1つに12星座というものがあり、占星術というものが導き出されたというわけです。
そして12星座と12の宝石を結びつけ、今に至ります。
当初は複数個の宝石が設定されていましたが、徐々に数は絞られていき月と星座と同じ個数まで絞られました。
365日の誕生石としては複数設定されている
誕生石は月で設定されているのが一般的ですが、実は日ごとにも設定されている誕生石があります。
誕生石があまり好みの宝石ではないという人も日ごとの誕生石であれば、また違った宝石に巡り合うことができるでしょう。
日ごとに設定されているので365日それぞれ宝石が割り当てられており、種類も細かく分けられているので聞き慣れない宝石も多いです。
アメジストの場合2月27日はアメジスト(日本産)、3月8日はアメジスト、3月24日アメジスト(イタリア産)というように設定されています。
同じアメジストでも産地によって分類されているのが分かりますね。
他の宝石だとサファイアであったりルビーであったりと種類ごとに分けられていることが多いのが365日の誕生石です。
なかなか365日の誕生石を知っている人はいないので、知っていれば誕生石に相当詳しいと言っても良いでしょう。
月の誕生石を知るのはもちろんですが、日ごとの誕生石も知っているとより誕生石を楽しむことができるのでぜひ調べてみてください。
アメジストの魅力
アメジストの魅力はどのようなところにあるのか、残念ながらまだまだ知られていません。
色や輝きは宝石の中でもトップクラスです。知名度でもなかなかのものではないでしょうか。
ただ、多くの人は名前を知っているだけであったり、色のイメージがあるくらいです。
宝石言葉やアメジストの持つ素敵な意味を知っている人は少ないのが現状ですね。
色や輝きが魅力的なのはもちろんですが、まだまだアメジストの魅力はあるので紹介していきます。
色や特徴
アメジストの魅力と聞いてまず思い浮かぶのが鮮やかな紫色でしょう。
あの美しい紫色は水晶の中に微量の鉄イオンが含まれており、そこから生み出されています。
結晶の中で鉄イオンが一ヶ所に固まる場所もあり、そうなると紫色の縞模様が生じることもあるようです。
パッと見では分からないかもしれませんが、よく見ると違った模様をしていることがあるのでそこもアメジストの魅力だと言えますね。
違う表情を1つ1つが持っていることいつ見ても新鮮な気持ちにしてくれます。
購入する際はじっくりと観察してお気に入りの色や模様を出しているアメジストを見つけると楽しく購入することができるでしょう。
歴史や言い伝え
アメジストの名前の由来は「酔っ払っていない」という意味のギリシャ語である「amethutos」という言葉からつけられました。
酔っ払っていないという意味からも連想できるように、アメジストを持っていると酔っ払わない言われています。
なぜ酔っぱらわないという意味が付けられたのかはワインのような色合いで、初めの頃のギリシャの伝説ではワインの神であるバッカスに関係していると考えられていました。
バックス(Bacchus)またはバッコスは、ローマ神話のワインの神である。ギリシア神話のディオニューソスに対応する。ディオニューソスの異名バッコスがラテン語化してバックスとなったもの。日本ではしばしば英語読みのバッカスで言及される。
引用:ウィキペディア
ワインの神と宝石を紐付けるとは奥が深いですね。
上質なアメジストは宗教上でも重宝されていました。
宗教上で重要な人物の宝飾品や王冠の宝石として、世代を超えて使われていたのです。
アメジストの他にもルビーやサファイア、エメラルドといった4大宝石も使われており、
中でも貴重なアメジストが司教の指にはめられ、イギリス王室の戴冠式のレガリアを飾っていることも知られていることです。
ちなみに最高品質のアメジストはインクルージョンがなく、黄色と紫色の両方がしっかりと色分けされています。
インクルージョン(英: inclusion)とは
引用:ウィキペディア
その差がハッキリしているものであればあるほど価値は高くなっていくとされており、希少価値も高いです。
パーティーカラークォーツにもなっていて、このアメジストを使ったアクセサリーはひときわ華やかなものになります。
宝石言葉と意味
アメジストの宝石言葉は
- 「誠実・心の平和」
という言葉です。
身につけていると些細なことで怒ることがなくなり、気持ちが落ち着くようになると言われています。
心が平和であれば無駄な争いは起こらず、厄難から距離を取れるようになっていくでしょう。
そういった背景から僧侶が身につけている数珠や司祭が身につけているリングにも使われていました。
アメジストの面白い点はアクセサリーなんかにして持ち歩くことができる他に、インテリアとして寝室に飾ると悪夢を退けてくれる効果があるということです。
紫色で寝室に置いておいても眠りの妨げにはなりませんし、安らいだ気持ちにさせてくれます。
アメジストの選び方
アメジストは他の宝石に比べると、質の高いものが比較的安く手に入ります。
美しくて質は良いのに手頃だというのは嬉しい限りですね。
アメジストであれば値段をそこまで気にせず、質を追い求めて選ぶこともできるでしょう。
選び方としては、色の濃淡で決めると決めやすいです。
淡い色であれば他の宝石との組み合わせを意識して、バランスよく組み合わせられるようにすると使いやすいですね。
濃い色であれば、やはり色の美しさで決めるのがベターです。
しかし、あまりにも濃すぎると黒っぽい別の宝石に見えてしまうので注意しましょう。
後は先述したように、宝石の中の模様で決めて行くとお気に入りのアメジストを見つけることができます。
色や大きさなど様々な種類が出回るアメジストだからこそ、少し選ぶだけで良いものに巡り合うことができるので自分の納得できるアメジストを見つけ出しましょう。
アメジストのお手入れ方法
アメジストのお手入れ方法は他の宝石と比べると若干気を使う機会が多いです。
アメジストの硬さはそこまで硬くないので、割れやすく傷つきやすくなっています。
そのため日頃のお手入れも大切ですが、まずはダイヤモンドやルビーなんかの硬い宝石と一緒にしないことが第一ですね。
また、アメジストは太陽にも弱い宝石になっています。
直射日光の場所に置いていると色褪せてきてしまい、本来の色や輝きを失ってしまうので注意したいところ。
太陽でなくても、強い光源の下に置いておくと色が退色していってしまうことがあるので注意しましょう。
具体的なお手入れ方法ですが、超音波洗浄ができる他に使用後にシリコンクロスなどで汗や脂なんかをこまめに掃除することが大切です。
くれぐれもブラシで擦ったりはしないでください。
アメジストと相性の良い宝石
アメジストと相性の良い宝石はラピスラズリです。
単純に色の組み合わせもそうですが、一緒に身につけると恋愛の運気が急激に上がります。
縁結びや恋愛成就を願っている人にはうってつけの組み合わせだということが言えそうです。
組み合わせてマイナスになる運気はないので、その点でも相性の良いだと言えますね。
他にはシトリン、クォーツなんかも相性が良いとされています。
まとめ アメジストは硬さと美しさを兼ね備えた癒しの宝石
アメジストには知られていない魅力が沢山ありましたね。
紫色という色に黄色とのグラデーション、他にはない手に入れやすさと良いところばかりです。
アメジストの歴史もワインの神様の話があったりでなかなか面白いものでした。
今までのアメジストの印象は大きく変わったのではないでしょうか。
今回紹介したアメジストの効果をまとめると以下のようになります。
- 気持ちが落ち着く
- 厄災から守ってくれる
- 悪夢を退けてくれる
これらの恩恵を授りたいと考えるのであればアメジストはおすすめですね。
今回の記事でアメジストに興味がなかった人も、興味を持ってもらえると嬉しいです。
ぜひ素敵なアメジストを手に入れてみてくださいね。