結婚をしても、今や3組に1組の夫婦は離婚すると言われている時代、結婚相手がバツイチ、両方共が離婚経験者、なんてことも珍しくはありません。
バツイチに抵抗を感じなくなってきている世の中ではあるものの、バツニ、バツサンと重ねてくると人間性に問題ありと思われるかも?
幸せな再婚のために、抑えておきたいポイントをまとめてみました。
目次
1.バツイチさんの割合と再婚率はどれくらい?
バツイチさんってどのくらいの割合で再婚しているものなのか気になりますよね?
平成28年度の人口動態統計特殊調査「婚姻に関する統計」では、
婚姻数635,156(初婚464,975、再婚170,181)、婚姻数の割合を100%とすると、初婚は73.2%、再婚は26.8%となっております。
さらに詳しく見てみると、再婚の内、夫初婚の妻再婚が7.1%、夫再婚の妻初婚が10.0%、両方とも再婚が9.7%となります。
※出典元:厚生労働省 平成28年度人口動態統計特殊調査「婚姻に関する統計」
4組に1組は再婚カップル、バツがついたら結婚できない時代は終わっています。
再婚カップルは年々増えてきています。
2.バツイチさんの再婚、したい理由としたくない理由
離婚を経験すると再婚に関する考えが以下のような理由から両極端になるようです。
- 子育てや生活への不安
- 老後の生活への不安
- 子育てが落ち着いた
- 子どもへの対応が不安
- 一人でいることに慣れてしまった
- 離婚への不安
それぞれの理由を一つ一つ見てみましょう。
再婚したい理由1.子育てや生活への不安
子どもを引き取った側としては、一人で子どもを育てられるだろうかという不安が常にあります。
養育費をキチンと払ってくれないと安定した収入にならず生活が不安定、再婚して安定した収入の生活を求める人は多いです。
再婚したい理由2.老後の生活への不安
年齢からくる体の衰えを感じ始めると、老後への不安がムクムクと頭をよぎってきます。
「一人暮らしで病気になったら孤独死するかも…。」と、一人でいることへの不安から再婚を求める声もあります。
再婚したい理由3.子育てが落ち着いた
子育て中は余裕がなくて自分のことを考える時間もなくても、子育てがひと段落すると、自分のことを考えられる時間が出来ています。
これからの人生を新たなパートナーと、再婚を考える人もいます。
再婚したくない理由1.子どもへの対応が不安
バツイチ子持ちさんが一番に心配するのは子どものことではでしょうか?
実の親子でも反抗することがあるのに他人ですからね。
最近の虐待死のニュースを見るたびに、子どものためにも再婚は出来ないと考える人は多いです。
再婚したくない理由2.一人でいることに慣れてしまった
離婚して「お一人様」生活を満喫している。
未婚だと「結婚もしないで…。」と周りがうるさいけれども、バツイチだとそんなこともない。
今更パートナーを得ようとは思わなくなってしまった、という人は多いです。
再婚したくない理由3.離婚への不安
結婚してもまた別れることになるのではないか?
離婚への不安を感じるのは、一度経験しているバツイチさんならではの考えです。
付き合うだけならいいけど相手が未婚だと気を使ってしまう、結婚することで相手との関係が変わるのが怖いと考えている人もいます。
3.バツイチさんの再婚、初婚に負けない4つのメリット
バツイチさんの再婚が珍しくはなくなってくると、以下のような4つの理由からバツイチの再婚相手を探す人もいるようですよ。
- 現実・建設的な考えを持った相手と結婚できる
- 前の結婚の反省が活かせる
- 相手に対して高望みをしなくていい
- 離婚に対して慎重になる
現実・建設的な考えを持った相手と結婚できる
未婚だと相手に嫌われるかも、という思いから聞きたいこともうまく聞けない人がいます。
収入に貯蓄、将来設計、金銭感覚、子育ての方針、介護など生活するうえで問題はいろいろ出てきます。
再婚カップルは、一度経験しているので初婚の夢見がちな考えではなく、現実・建設的な地に足のついた考え方ができます。
前の結婚の反省が活かせる
離婚を経験しているからこそ、前の結婚がダメになった理由を反省して次の再婚に活かせるようになります。
相手によって対処が変わることもありますが、結婚における妻が求めるもの夫が求めるものは大体似通ったものが多いです。
いわゆる地雷を踏むような軽率な発言や行動は、慎むことが出来ますよね。
相手に対して高望みをしなくていい
付き合っているときは相手に対して夢見がちになるもの、結婚して現実を知った、というカップルも多いのでは?
その点、再婚だと一度経験しているだけに結婚に対して過大な期待は持っていません。
冷めてる、とも言えなくはないですが、いい意味での妥協を持った相手と結婚できるのは、再婚のメリットと言えますね。
離婚に対して慎重になる
一度離婚を経験したら2回目も簡単に離婚するのでは?と思う人もいるのでしょうが、離婚というものは結婚以上にエネルギーがいるものです。
離婚届出してハイお終い、とはいかないことを身をもって体験しているので、安易な選択はしないようになります。
4.バツイチさんの再婚、初婚にはない4つの問題
バツイチさんの場合、以下の初婚にはない4つの問題があります。
順番に紹介しましょう。
- 子どもとの相性
- 親や親族の反対
- 子どもがいた場合の養育費等のお金の問題
- 前のパートナーとの比較
子どもとの相性
再婚相手に連れ子がいた、もしくは自分に連れ子がいる場合、子どもとの相性は問題になってきます。
連れ子とうまく関係が作れても、両方に連れ子があった場合は連れ子同士が仲良くできるかの問題もありますし、子どもを授かった場合に自分の子と連れ子を同じように接することができるかの問題も出てきます。
親や親族の反対
バツイチさんの同士の結婚の場合は問題になることはあまりないのですが、男女どちらかが未婚だった場合、相手の親や親族の反対に合うかも知れません。
親の年代の中には、バツイチを結婚に失敗した結婚に向かない人、という風に見る人がいます。
連れ子がいた場合、尚、説得が難しくなるかもしれませんね。
子どもがいた場合の養育費等のお金の問題
前のパートナーに子どもがいた場合、母親に引き取られることが多いです。
なので、バツイチ男性の場合、子どもの養育費が毎月発生しています。
その分生活費が削られていくわけですから、お金の問題が再婚に響くこともあります。
前のパートナーとの比較
バツイチの場合、どうしても前のパートナーと比較してしまうことがあります。
これはある意味仕方のないこと、思っていても口に出さなければいいだけのことです。
ただ、親や親戚など周りが前妻・前夫と比較して余計なことを言ってくることがあるので注意が必要です。
5.バツイチさんの再婚、連れ子の年齢で変わる再婚の難易度
子連れのバツイチさん最大の心配事と言えば、やはり子どものことではないでしょうか?
子どもは親を選べません。
子どもの意思を無視した再婚は、最悪子どもの虐待にも繋がります。
子連れ再婚の難しさを年齢別に分けて紹介します。
- 子どもの年齢、0歳~幼稚園児の場合
- 子どもの年齢、小学生~高校生の場合
- 子どもの年齢、大学生~の場合
子どもの年齢、0歳~幼稚園児の場合
子どもの年齢が3歳ぐらいだと、離れて暮らしているうちに実の親の顔もうろ覚えになってきます。
親の顔を覚えているであろう幼稚園児も、親に甘えたい時期でもあるので、すんなり受け入れられる確率が高いです。
とは言え受け入れられない子も中にはいます。
唯一の親を取られてしまうのではないかと不安になっているのです。
再婚前と変わらぬ環境を作るなど、子どもが安心するような配慮は必要です。
子どもの年齢、小学生~高校生の場合
子連れ再婚で一番難しいのがこの年齢の子どもを持つバツイチさんです。
血の繋がった親でも反抗する年齢、まして血の繋がっていない親の再婚相手なら、反抗しない方がおかしいと言えます。
受け入れられなくて当たり前、受け入れてもらえたらラッキーぐらいに思った方がいいでしょう。
親として接するよりも、何かあった時の保護者、として接した方がうまくいくかもしれませんね。
子どもの年齢、大学生~の場合
この年齢になると、社会人になっている子どももいて、大人の考え方で物事を考えられるようになってきます。
親の再婚に理解を示すだけでなく、自分が独立した後で残される親を気遣って再婚を勧めるケースもあるほどです。
6.バツイチさんの再婚、抑えておきたい5つのポイント
子どもの件以外でもバツイチさんの再婚のために抑えておきたいポイントとして、以下の5つを紹介します。
- 子どもがいることを隠さないこと
- 離婚理由など、相手が知りたい情報を隠さないこと
- 別れた相手の陰口は言わないこと
- 元パートナーとの関係を清算する
- 子どもの扱いは平等に
子どもがいることを隠さないこと
子どもがいるのだったら、付き合う最初の段階から伝えておかないと、後になればなるほど言い出しにくくなってしまいます。
深い仲になってから言われると、相手も何だか騙された気分になるのでは?
子どもより自分を優先する親、と見られるかもしれませんよ。
離婚理由など、相手が知りたい情報を隠さないこと
未婚の相手と違って、子どもの有無や一緒に生活してるかしていないか、養育費や慰謝料、離婚の理由など、再婚の相手ならではの知りたい情報があります。
特に離婚理由などは隠したところでいずれ分かること、話さないのは不信感にしかなりません。
自分に不利な情報でも包み隠さず出すことで、相手の信頼を得ることが出来ます。
別れた相手の陰口は言わないこと
結婚がうまくいかなかった原因が、前のパートナーにあったとしても相手を悪く言うのはやめましょう。
新しいパートナーはあなたの前のお相手のことは知らないのです。
一方的に悪口を言っていては、「陰口ばかり言う人だから離婚された。」とあなたの評価が悪くなってしまいますよ。
元パートナーとの関係を清算する
元パートナーと連絡を取っている人は意外と多くいます。
別れたとはいえ結婚までした相手ですから、話はしやすいのかもしれませんね。
でもそれは、今のパートナーにとっては気持ちのいいことではありません。
別れた相手との間に子どもがいれば、養育費等の関係で連絡をとる必要もあるでしょうが、子どもがいない場合は連絡を断っても問題はないはず。
新しい生活のためにも余計な火種は消しておきましょう。
子どもの扱いは平等に
自分の連れ子、新しいパートナーの連れ子、パートナーとの間に生まれた子ども、結婚すればこの子達の親となるわけです。
子どもの扱いは平等にするべきですが、心情的に血のつながった子を贔屓してしまうのは仕方がないことかもしれません。
子どもはそういう心情を読むのに長けているので、せめて物理的なもの(学用品・通う学校・習い事の数・誕生日等記念日のプレゼントなど)に関しては徹底して平等にし、不満を溜めないようにしてあげましょう。
7.バツイチさんの再婚、パートナーが見つかる5つの出会いの場
再婚に向けて新たなパートナー探しを考えては見ても、出会いの場はどこにあるのでしょう?
パートナーが見つかりやすい5つの出会いの場を紹介しましょう。
- 出会い1.職場
- 出会い2.知人や友人の紹介
- 出会い3.趣味のサークル
- 出会い4.結婚紹介所
- 出会い5.SNS・婚活サイト
出会い1.職場・職場の人からの紹介
職場関係は自然な出会いができる場所でもあります。
職場の同僚、取引先の人、知っている顔だけに、会話もしたことがない人と比べて話もしやすいです。
バツイチになったことが知られているのなら、再婚する気があることをさりげなくアピールをしておきましょう。
そうしないと変に気を使われて、話を振ってもらえない場合があります。
出会い2.知人や友人の紹介
気心知れた友人や知人なら、自分に合った相手を紹介してくれる可能性有り。
ただ、こちらも「いい人がいたら再婚したい。」ということをキチンと知らしておかないと、結婚はコリゴリと思っている相手に余計なお節介かも知れない、と気を使われてしまいますよ。
出会い3.趣味のサークル
上手くいく結婚相手の条件に「価値観が一緒」というものがあります。
共通の趣味、ものの考え方が似ている人とは会話も自然と弾みます。
ただ、趣味のサークルは趣味の場であって恋愛の場ではないので、盛り上がった話の続きは場所を変えてしたほうがいいですね。
パートナーをあさりに来たのかと嫌味をいう人もいるかもしれませんから。
出会い4.結婚紹介所
自分の周りは未婚の人が多いから気後れする、という人は結婚相談所を利用するのもいいかもしれません。
利用料はかかりますが、データが多いので再婚でも自分の希望や条件のあった人が見つかるでしょう。
離婚率が上がってくると同時に、再婚専用の結婚相談所もあるくらいですから、再婚だからと気後れする必要もないですよ。
出会い5.SNS・婚活サイト
SNSは気軽に自分と趣味や性格の似た人を探すことができます。
再婚を目的とした婚活サイトなら、結婚を意識した会話ができるでしょう。
どちらも気軽に利用できる反面、それを利用して悪用する人もいます。
信用できるサイトかの見極めが重要となってきます。
8.まとめ
バツイチさんの再婚についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
まとめてみるとこんな感じです。
- 4組に1組は再婚カップル
- バツイチさんは、再婚への意欲が両極端
- バツイチさんには初婚に負けないメリットがある
- バツイチさんには初婚にはない問題もある
- 子連れバツイチさんの再婚は、子どもの年齢で難易度が変わる
- 再婚に関してバツイチさんならではのポイントがある
- 離婚率が高い今の時代はバツイチさんにも出会いの場はある
どんな物事も始めからうまくいくわけではないのですから、離婚を経験したとしても、それは失敗ではありません。
離婚という貴重な経験をしたバツイチさん、その経験を生かして幸せな結婚を掴み取りましょう。