【27歳バツイチが語る】幸せにしてくれる「ハイスペック男子」と結婚してはいけない理由

  1. 結婚相手として完璧な男

みなさまこんにちは初めまして、ライターの川代です。

私は23歳で結婚し、24歳で離婚している。
結婚していた期間は1年と少し。
全く後悔はないけれど、27歳で現在バツイチですと言うとほぼ100%こんな感じの反応をされる。

「やっぱり若気の至りで結婚しちゃったっていう感じなんですか?」

まあもちろん、口に出して言う人ばかりではないけれど、歯切れの悪いリアクションから察するに「やっべえ何て返していいかわからんわ」的なことを考えているのであろうことがひしひしと伝わってくるのだ!

そして、そんな反応をされるたび、私はこうフォローするようにしている。

「いやいや、別に若さとノリで結婚したんじゃないですからね! 学生時代から4年付き合って『この人しかいない』と思ったから結婚したんです! 離婚にはもっと別の理由があるんです」と。

そうなのだ、別に私はその場の浮かれたテンションのまま結婚してしまったわけではないのである。

私と彼は、学生時代に所属していたボランティアサークルで知り合った。
優しくて穏やかで、怒ったところを見たことは一緒にいた5年間のうち、ついぞ一回もなかった。

誰でも知っているような大手メーカーに新卒から勤めていたので当然ながら仕事もでき、収入面も全く問題なく。
見た目も超絶美男子! というわけではないけれど、イケメンの部類に入るお顔だったと思う。
さぞかしモテるだろうから、浮気しまくりかと思いきやそういうわけでもなく。お酒もほとんど飲まないので、夜遊びに行くこともなかった。
趣味は料理で、調味料を手作りするほどのこだわりっぷり。イタリアンが得意料理で、私なんかよりもずっと上手にご飯を作ってくれた。

……はい。というように、彼は女子が憧れるステータスを全て持ち合わせているような「THE 完璧人間」であった。

当然のことながら、両親や友人は大絶賛である。
誰に会わせても「あんなに素晴らしい人はいない」「そんな旦那さんで羨ましい」と口を揃えて言った。

4年間と、十分な交際期間があり、そんな素敵な人にプロポーズされ、ティファニーの指輪を貰い、嬉しくない女がこの世の中の一体どこにいるだろうか? 

たしかに、23歳での結婚は早いし、不安もある。でも、遅かれ早かれ彼以上の結婚相手はいないのだから、別に今結婚しても問題ないのでは?
冷静に考えて、断る理由は、1つもなかった。
私は、彼と結婚する道を選んだ。

 

結婚前には気付かなかった違和感

しかし、結婚から半年後。
何かが、おかしい。

結婚前には気づかなかった、小さな小さな違和感。
初めのうちは、ほとんど目に見えない、ゴマ粒くらいの大きさだったんだろうと思う。

けれども、それは日に日に大きくなっていった。
米粒くらいになって、アーモンドくらいになって、ゴルフボールくらいになって。
最初は見ないようにしていたけれど、だんだん視界に入る回数が増え、どう頑張って目をそらしても、無視することはできないくらいになっていった。

何がおかしいんだろう。

その頃、私は仕事の関係で福岡にいた。
新婚ながら、彼とは別居だった。
それでも、毎日電話は欠かさず、仕事の後、1時間くらい話す習慣が続いていた。

電話越しにも、彼はいつも優しい言葉をかけてくれる。

「風邪引いてない?」
「暖かくして寝てね」
「今度行くから、たまにはゆっくり遊ぼうね」

けれど、そんな風に優しい言葉をもらうたび、私の胸の中にはどんどん違和感が募っていった。
モヤモヤとした黒い煙のような何かが、心の底から湧き上がり、立ち込めてくるのだ。

「感情」ではなく「理性」で結婚した

これは何なんだろうと、ずっと考えて答えを出せないまま、結婚生活10ヶ月が経過した。

その頃、私の胸の中は違和感で埋め尽くされていた。
彼と話をするのすら苦しかった。
電話越しにくだらない笑い話をすることも減った。
さすがの彼も、様子がおかしいことに気が付いたようだった。

「大丈夫? 何があったの?」
「……何もないよ」
「俺にできることある?」
「いや、ごめん、わからない」

虚しい会話ばかりだった。
当時、仕事も本当に忙しくて、私はいっぱいいっぱいだった。
本当なら彼への伝え方もきちんと考えるべきだったのだが、何しろ毎日くたくただったので、気を遣う余裕すらなく、話し合いは平行線を辿っていた。

大きな喧嘩をするというわけではない。
「お前がこうだからだろ!」「あんたがこうすればいいでしょ!」といった激しい気持ちのぶつけ合いはなかった。
ただ、「苦しいなら、俺は君を助けてあげたい」「いや、これは私の問題だから」と、噛み合わない会話がずっと続いていた。

ある日のことだった。
何をどうすれば良いのか、どこからスタートすれば良いのかもわからなくて、我慢できなくなり、私はついに仕事終わり、上司に相談をした。
上司は一回り以上年上の男性で、人生経験も豊富で、入社してからずっと家族のように面倒を見てくれていた人だった。

状況をしばらく聞いた後、上司はこう言った。

「多分、理性と感情の問題なんじゃないかな」
「理性と感情?」

にわかには、彼の言っている意味がよくわからなかった。

「つまり川代は、理性で結婚したんだよ。『今、この瞬間に、この人と絶対に結婚したい』っていう感情で結婚したんじゃなくて、『特に断る理由がないから』っていう理性的な理由で結婚したんじゃないの?」

はっとした。
ああ、全くもってその通りだと思った。

そうだ。
私はそのとき、心の底から結婚したいわけではなかったのだ。

 

「ハイスペック男子に愛される私」を捨てられるか?

23歳の頃、プロポーズされたその瞬間を、思い出してみた。

まだ若いから、家庭に入るには早いんじゃないか。
仕事をもっと頑張りたいけれど、本当にこのタイミングで大丈夫なんだろうか。

そんな不安があった。
でも、その不安には蓋をした。気がつかないふりをした。
なぜかって、簡単なことだ。彼に捨てられることの方が、よっぽど怖かったからだ。

上司の言う通りだった。

私は「今、彼と結婚したいから」結婚したんじゃない。
「断る理由がないから」結婚したのだ。

もっと言ってしまえば、「『絶対に幸せにしてくれる、ハイスペック男子に愛される私』で居続けたいから」結婚したのだ。
一度手に入れた絶対的な地位から、降りるのが怖かったのだ。

感情の部分だけ掘り下げていけば、私はまだ仕事もしたかった。もっと自由に色々な世界を見てみたかった。

でも、彼の手からティファニーブルーの美しい箱を渡されて。感動して、言葉が出なくて。
丁寧にラッピングされた白いリボンを解く瞬間、私の手は細かく震えていた。

一瞬、よぎった。

結婚、するのか。
この人と。
本当に、今?

頭の中は真っ白だった。何も反応できないまま、ベルベットの黒い箱を開けると、キラキラと輝く美しいダイヤモンドと、そして、本当に愛おしそうに私のことを見つめる彼が目に入った。

もし、ここで断ったら──。

こんなに綺麗なダイヤをくれて、
毎日のように愛の言葉を囁いてくれて、
大企業に勤めてて仕事もできて人望も厚くて、
一途で家事もやってくれて、
誕生日やクリスマスには必ずセンスの良いプレゼントをくれて……。

こんな私を、ここまで、大事にしてくれる人なんて……。

 

私は結局、「結婚することへの不安」と、「結婚できなかった場合の恐怖」を天秤にかけて、後者を取った。

条件だけじゃ結婚はうまくいかない

上司の言った通りだった。
私は、理性で結婚したのだ。

彼が好きで好きでたまらなくて、今も、そしてこれからも、この人とずっと一緒にいたいから結婚する。
そんな純粋な感情ではなくて、ただ「選ばれる喜び」を味わいたかったのだろう。

結婚が決まったと女子会で報告するたび、私の胸に湧いてきた感情は、純粋な嬉しさではなく、優越感だった。
彼氏が浮気した、忙しくて会えない、全然ラインをくれない。
友達の愚痴を真剣に聞くふりをして、胸の中に溢れていたのは、心配よりもまず「安堵」だった。

ああ、大丈夫。
私の人生はちゃんと「幸せ」だ。

「幸せな結婚」のテンプレートを作り上げて、それに当てはまる条件を探して。
そのテンプレートを埋めるための素材として、彼は100点満点だった。

でも、それじゃダメなんだ。
条件だけじゃ、結婚はうまくいかない。

私は最低なことをしていた。彼を彼自身として見るのではなく、自分の人生に足りないピースを埋めるための素材として見ていたのだ。

きっと、私も彼も、「テンプレート」が先にあって、その条件に当てはまる人を無意識に探してしまっていたのだろう。
二人とも、目指す「幸せのテンプレート」は同じだった。
「大切にしてくれる旦那さんと、愛されてニコニコ笑うお嫁さん」というテンプレートだった。

今思えば私たちは、その理想像をより完璧なものにするために無理をしてしまっていたのだろう。

だからこそ、きっと彼も無理して頑張って見栄を張って、私も無理して頑張って彼に甘えて頼って。
愛されたいからと、恋愛テクニック的な教本もたくさん読んだ。恋の駆け引きも考えて、もっと夢中になってもらうために努力した。

でも、違う。
テンプレートありきではダメなのだ。

もし幸せの型を作るのであれば、二人だけのものを少しずつ作っていくべきで、夫が何を求めているのか、妻が何を求めているのかを本気でぶつかりながら探して、そうやって少しずつ少しずつ、完成するのだと思う。

「こうなったら絶対に幸せ」という、完璧なルールなんて存在しない。
周りの言う「理想の夫婦像」はあくまでも一般論であって、参考にすることこそあれ、それだけに縛られては本当の幸せを掴むことはできないのだ。

何が自分にとって幸せなのかを最終的に決めるのは自分自身だ。

だから、私は思う。
きっとあのとき私が抱いていた違和感は、「こんなにしてもらってばっかりで」という罪悪感だったのだな、と。

私は、彼のことが大好きだった。でも、彼に何かを「与えられている」という感覚を抱いたことは、最後までなかった。

結婚生活は「与える」と「与えられる」のバランスが良くないとうまくいかない。

当時の私たちの関係は、彼が100与えてばかりだった。私は彼に愛されることばかり考えていたし、最初はそれでいいと思っていた。

でも、家族としてずっと生きていくのなら、お互いに愛し・愛される関係性でないと、いつか必ず破綻する。

やっぱりきっと、若かったのだろう。
お互い「結婚」というものに、夢を見すぎていたのかもしれない。
気がつかないうちに、「絶対に幸せな二人」という理想の型を守ることが、二人で仲良くやっていくことよりも、優先順位の高い目的にすり替わってしまっていたのだ。

 

結婚とは「幸せにしてもらう」ことではない

離婚してから、もうすぐ2年半になる。
私は新しい恋をして、彼も私の全く知らない人と新たな人生を歩み始めていると、風の噂で聞いた。

ああ、本当によかったな、と思う。
最後に話したことを思い出す。

泣きながら、今までありがとうと何度も言って、そして、

「絶対に幸せになってね」

と、約束をした。

お互いが、お互いの、本当の相手ではなかった。
きっと、それだけだったのだ。

ただ、今度チャンスがあるのなら、私は「幸せにしてくれる」相手とは絶対に結婚しないだろう。

結婚とは、「幸せにしてあげる」ことでも、「幸せにしてもらう」ことでもないと思うからだ。

私はあなたの幸せに責任を取らないし、あなたも私の幸せに責任を取らなくていいけど、あなたといると私がめちゃくちゃハッピーでいられるから、だから結婚しよう!
そんな感じが一番だと、今は思う。

私は、周りも巻き込み、迷惑をかけ、彼を含め色々な人を傷つけながらも、離婚する道を選んだ。

でも、後悔はしていない。

本当の幸せなんぞ、そんな簡単に手に入ってたまるかとすら思う。
彼のハイスペックさにばかり目がいってしまったことも、彼に何も与えることができなかったことも、きっと必要なことだったのだ。

失敗してもがいて苦しんでやっと手に入れられる幸せであり、愛であるからこそ、一生大事にしようと思えるのではないだろうか。

どんな人生にも、間違いはない。
「正解」も「不正解」もない。

ただ、今の私にできるのは、この私の失敗談が、誰かが幸せになるための一助になればと、願うことだけだ。

 


❏ライタープロフィール
/川代紗生(Kawashiro Saki)
 書店出身のライター。東京都生まれの27歳・バツイチ。全国7店舗に拡大中の次世代型書店『天狼院書店』本部にて、イベント企画・メディア編集等を担当。メインジャンルは承認欲求・恋愛・働き方・ライフスタイル等。
書店員歴5年半、書店店長歴3年の経験から、本の紹介記事も得意とする。 Twitter:@kawashirosaki

 

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