今まで恋愛相談を含めいろいろな人たちと関わってきて、恋愛が上手くいく人と上手くいかない人の大きな違いは考え方にあると分かってきた。
僕の中でそのようなおおよその仮説ができた時、その仮説を検証するべくして意識的に話を聞いていくと、ある程度の共通性があると認識できた。
今回はそれを状況別にまとめていく。
○好きな人ができた時
上手くいっている人は、ゆっくりと関係性を築こうとする。
上手くいってない人は、急いで相手に振り向いてもらおうとする。
上手くいっている人がゆっくりと関係性を築こうとするのは何故か。
それは、信頼関係は一朝一夕で築けるものではないと知っているからである。
恋愛が上手くいく条件として、信頼関係の構築があるのは言うまでもない。
相手に対して不信感が拭えないのであれば、その関係性は終わりを示す。
信頼関係を築く上で重要なのは、お互いのことを知ることだ。
よほどの洞察眼や直感力がない限り、知りもしない相手を信じるのは難しい。
したがって、相手を知っていくために長期にわたるコミュニケーションを取らなければならない。
何故長期にわたるコミュニケーションが必要なのか。
それは、人間とは多面体であるからだ。
最初に見せた人間性だけがその人間の全てではない。
人間は状況の変化によって多様な人格を表出する。
表層から深層までその人間を知っていくことが信頼関係の土台となる。
付き合ってみたら今まで知らなかった一面が顔を出すのはよくあることであるが、これは相手の人格を一面的に見てそれで理解した気になった愚か者の末路である。
人間の多面性を理解した上で、長期的にコミュニケーションを図ることをお勧めする。
○好意を寄せられた時
上手くいっている人は、感謝しつつ相手の好意を冷静に分析する。
上手くいってない人は、すぐに嫌悪感を示す、或いは盲目的に信用する。
「相手の好意を冷静に分析する」ここがポイントだ。
恋愛が上手くいく人は、相手からの好意をすぐに信用しない。
この人は本当に私のことが好きなのだろうか?私のことを知った上で好きと言っているのだろうか?と分析する。
だからクズ男には引っかからない。一方で上手くいってない人は、盲目的に信用してしまう。
要するに思考停止状態だ。だからクズ男に引っかかりやすい。
「嫌悪感を示す」というのは、基本的に自己肯定感の低さからくる。
自分のことを受容できていないから、その自分に好意を持つ人はおかしいのではないかと思ってしまう。
こんな自分を好きになるとか見る目がないと思ってしまう。
相手に嫌悪感を示すのは、同時に自分に嫌悪感を示していることを意味する。
○彼氏に振られた時
上手くいっている人は、振られた原因を考えて次に生かそうとする。
或いは自分の魅力についてこられなかったと楽観する。
上手くいってない人は、振られた原因を考えずにすぐに復縁しようとする。
一番大きな違いは、復縁を考えるか否かである。
はっきり言って復縁が成功する確率は極めて低い。
僕の経験上、復縁が上手くいったケースはほとんどない。
これは、仮に復縁ができたとしても、同じ失敗が繰り返されるということだ。
何故失敗が繰り返されるのか。それは別れた原因に目を向けてないからだ。
例えば、別れた原因が「自分自身が精神的に自立できていなく、彼氏に依存してしまったこと」だとする。
こういった問題に向き合わずに復縁しても、また彼氏に依存してしまうことは目に見えている。
これでは何のために別れたのかがさっぱり分からない。
何故か分からないが、復縁を求めてしまう人は、感情的になるあまり、このことが全く分かってないようだ。
上手くいっている人は、恋愛に限らず失敗に対する捉え方が肯定的である。
失敗を次なる資産にしようとする。
そもそも現在恋愛が上手くいっている人でも、上手くいってない時代がある。
おそらく誰しもある。
ただ、そこから何かを学び、男を見る目を養い、次に生かそうとするからこそ現在上手くいっているのだ。
その違いでしかない。
○彼氏と喧嘩をした時
上手くいっている人は、まず自分の伝え方や聞き方を疑う。
上手くいってない人は、彼氏をさらに疑う。
恋愛に限らず物事が上手くいかない人は他人を変えようとする。
例えば「もっと連絡してよ」「何でいつも自分のしか考えてないの」という発言。
これは相手を自分の思い通りにしようとしている発言だ。
コミュニケーションの原則は、「相手のニーズと自分のニーズの接地点を探すこと」である。
この作業が最小限に抑えられる関係が俗に言う「相性が良い」なんだが、そんなに相性がいい相手なんて滅多にいない。
それにここで言う相性がいいというのは、お互いが高次のコミュニケーション能力を有していることが条件である。
話を戻す。
上手くいっている人が「自分の伝え方や聞き方を疑う」のは、相手のニーズを知ろうとすること、つまり相手を理解する姿勢である。
上手くいってない人が「彼氏を疑う」のは自分が絶対的に正しいと思い込んでいるからだ。
これは視点の移動ができていないことを示す。
言葉というのはどこまでも不完全な記号だ。
喧嘩をした時、或いはした後に「相手はもしかしたら〜を伝えたかったのかもしれない」「私がもっと違った伝え方をしていれば変わったのかもしれない」と自分の言動を振り返られるかどうか。
コミュニケーション能力の向上の基本はこれだと思う。
たとえ彼氏に100%非があるような出来事だとしても、100%にしないのが、或いは100%から極限まで減らすのが、大人としての振る舞いだ。
○連絡が来ない時
上手くいっている人は、そもそも連絡が来ないと思わない。
上手くいってない人は、連絡を待ち続ける。
最近の恋愛相談的なものの半分以上が連絡問題だ。
これほどまでに彼女らを揺るがす連絡問題の背景は何なのか。
まず一つは、S N Sが生活の一部と化してしまったことがある。
同じ空間にいなくても、誰がどこで何をしているかが一瞬で分かってしまう。
それだけでない。日々の充実度や仕事の成果や能力が全て可視化されるようになった。
つまり、見たくないものでも目に入ってしまう現象がこのスマホによって起こっている。
自己肯定感が低い人は他者と比べて劣等感を感じやすい世の中になった。
上を見上げれば、自分より優れている人など山ほどいる。
話が少し逸れたが、何が言いたいかというと、インターネット世界と物理的空間の境目が極めて曖昧になっているということだ。
つまり、「連絡が来ない=身体的にも精神的にも相手と接続されてない」という悪魔のような錯覚である。
これは非常に由々しき問題である。
もう一つは、コロナである。
これが見事にS N S社会に拍車をかけた。
普段会っているカップルはなかなか会えなくなり、オンライン上での関わりが常時化してきた。
この二つが主な背景にある。
ただ、僕は甚だ疑問である。
連絡ってそんなに重要なのか、ということだ。
多分これは僕が男性だからそう考えるのかもしれない。
おそらく、男性よりも女性の方が連絡を最重視する傾向にある。
正直、男性からしてみれば、連絡はたかが連絡なのである。
ただの情報交換の手段でしかない。そこに何のつながり意識もない。
あと、どうせ会ったらぺちゃくちゃと喋るのだから、何をラインでそんなに話すことがあるのかと思う。
連絡は最低限で良い。というか、最低限にするべきだ。
そうしないと男からうざがられる。
ちなみに、デートの約束もできないくらい返信がこない相手とは別れたほうがいい。
それは連絡以前の問題だ。
付き合っているパートナーとは言えない。
ちなみにどれだけ忙しい男でも1日に一度はラインを返せる。
人間関係は諦めが肝心だ。
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