女の勘、という言葉が嫌いだ。
あたかも女には嘘を見抜く力があり、
一度でも欺こうものならすかさず仕留める、と言わんばかりのその自信が嫌いだ。
だいたい、
「浮気をされたらすぐ気づく!」
と豪語するタイプの女性は、
常日頃から浮気を疑いすぎなのである。
何もない時も「浮気か?!」と疑い、
確証もないまま妄想を膨らませて
「浮気された(疑いがある)」という方向で話を進め、
全ての事実をそこに結びつけたがる。
本当に、「勘が当たる」と言うのなら、
浮気を疑って、本当に浮気されていた場合のみ、勝。
浮気を疑って、何も立証できなかった場合は、負。
と、正しく結果を集計し、勝率を明示すべきではいだろうか?
ただ適当に浮気を疑い続け、
実際に怪しい事実にぶち当たった時だけ「女の勘」などと言うのであれば、
「女の勘」がいかに非科学的なものであるかの証明にしかならないだろう。
1.浮気は必ずバレる
とはいえ、全く勘が働かないかと言えば、そうも思わない。
「今日あの女と絶対に浮気している」
みたいな超能力的な勘はなくても、
なんとなく、違和感
というようなものはあるはずだ。
それが浮気かどうかまでははっきりと言い当てられなくても、
なんとなく最近あまり愛されていない気がする、とか、
微妙に話のつじつまが合わないことが多い、とか、
そういう違和感に女性は敏感だ。
ただ、そういった違和感をすべて、浮気だと推測して仮説を立てまくってみる、
そうすると、
多くの男性の場合は、その仮説のうち一つくらいは命中したりしてしまう、
そういうことなのかもしれない。
実際、浮気をしている男性は多く、
浮気の摘発は「数打てば当たる」ような状況になってしまっている。
勘がピタリ当たる
のではなく、
数打ったから当たった
のだ。
つまり、命中率が高いというわけではないが、命中する。
男性陣にはこの点をよく覚えておいていただきたい。
必ず、命中はしてしまうのである。
2.浮気を疑ったときに怒るやつは図星?
浮気を疑ったときに、逆キレするのは図星だから
という説がある。
もちろん、ピタリ言い当てられて怒るケースもあると思うのだが、
過去を振り返って、
自分が浮気を疑ったとき、
自分が浮気を疑われたとき、
様々なケースを思い返して思うに、
「命中していないから」キレているケースも多くあるように思う。
疑った側は、
「今日は絶対に浮気していた、間違いない、私を騙せるなんて思わないで!」
と、自信満々に語るが、
疑われた側は、
いや、今日は違ぇし…
今までさんざん浮気しても微塵も気づいてなかったくせに、何が騙せるなんて思わないでだよ、的外れもたいがいにせぇよ…
的な気分になっている可能性がある。
そう。
相手は嘘を暴いたと鼻息荒く迫ってくるが、
実際には嘘は暴けていない。
しかし、「真実はこうでした、君は嘘を暴けていない」と答え合わせをすると、
罪を自白することになってしまう。
だから、そうは言えない。
でも、お前のその女の勘とやらは本当に的外れだ、節穴だ、
そう言いたいのに言えない、
そんなもどかしさからイライラして、ついキレてしまう。
そんなところではないだろうか?
3.浮気はどのようにしてバレるのか
だいたい、「女の勘」なんてただの想像・妄想に過ぎない。
当たることの方が少ないだろう。
どんなにクリーンな人だって、
疑おうと思えば、疑うべきポイントはたくさんある。
出張=浮気
と思う人もいるし、
電話できない=浮気
と考える人もいる。
中には、「会議」と銘打って社内の会議室を予約し、
会議室で情事に励む男女も現実に存在するということを考慮すると、
社内ミーティングさえ、疑ってかからねばならない。
だから、
浮気を立証するのも難しいが、
それと同様に、潔白を証明するのも難しいのである。
どうせ、身の潔白は証明できない。
そして、浮気の事実を証明することもまた難しい。
となると、浮気はどのようにしてバレるものなのか、今一度考えてみてほしい。
そして、これを知ることで、
皆さんは完全にバレない浮気を実行できるようになるのである。
4.浮気疑惑をかけられたときの正しい言動
浮気がバレるのは、浮気を疑われたときの本人の言動によってである。
うっかり口を滑らせてしまう大馬鹿者もいれば、
前述のように、「今回は違ぇ」という思いからイライラして、語気が荒くなる者。
様々なお馬鹿さんがいる。
「今日A子と会ってたんでしょう?!女の勘を舐めないで!」
と問い詰められるうちに、
だんだん「浮気相手はB子だよ、お前の女の感は全く当たってねえよ」という気分になってくる。
しかし落ち着いてほしい。
この議論での勝敗は、女性の浮気疑惑が的確だったか否か、
ではない。
もっとも重要な勝敗の分岐点を、見誤らないでほしい。
どう考えても、
浮気を隠し通すことのみが、「勝ち」であり、
少しでも浮気を匂わせたら「負け」である。
女性の挑発に乗って、
「A子とのLINEを見せなさいよ!」と言われ、
A子は違ぇし、
という思いで
「A子とはなんもねぇよ、ほら、A子とのLINE見て見ろよ」と提示してしまえば最後。
待って、じゃあB子とのLINEも見せてよ。
と言われ、口をつぐむ未来はすぐそこである。
5.浮気を隠すために
浮気を隠すのに必要となる資質は、平常心だ。
そのことについては、過去記事↓にて散々レクチャーをしたので、
忘れたという大馬鹿者は今一度記事を読み直してほしい。
https://www.motesetu.com/68466/
とくに「女の勘」の話になると、女はやたら偉そうに鼻息荒く問い詰めてくるので、
ついイラついてしまう気持ちはよく分かる。
しかし、
「女の勘は普通、当たらない」
ということを念頭に置いて、
また的外れなことをピーピー言っとるな、
くらいの余裕で受け止めてあげてほしい。
その、心の余裕こそが、あなたと彼女の関係を守るのだ。
6.浮気をするための環境整備
さらに、「平常心」という内面的なところだけでなく、
ルーチンを崩さない、という点にも注意をはらうと完璧だろう。
浮気がバレやすい人というのは、
浮気をしているときとしていないときであからさまに行動パターンが変わる。
例えば、下着を新調する、とか、オシャレして出勤する、とか、
普段なら「サトシと飲みに行く」と言うのに、急に「友達と飲み行く」と表現が変わったりする。
つまり、今浮気をしていなくても、
いつか浮気をしたくなる可能性に備え、
既に浮気をしているかのような行動パターンを構築しておく、
ということが、浮気しやすい環境づくりに必須となる。
例えば、浮気はしていないけれど、スケジュールは開示しない。
浮気はしていないけれど、毎日香水をつけて出社する。
浮気はしていないけれど、女友達は多い。
こういった環境を整えておくと、パートナーは最初は疑うかもしれないが、
あなたが「浮気をしていないこと」については、どこかのタイミングで確信する。
だって、今現在浮気していないのだから。
そうすると、パートナー的には
「秘密の多い人だけど、でもそれは、浮気をしてるからじゃない」
と納得し、安心することができる。
このような段取りで環境整備すれば、
疑う人は誰もいない状況で、普段の行動パターンを変えることなく、いつでも生活に浮気を組み込むことができるのである。
7.最後に
バレないように浮気をすることが、どれほど面倒くさく、鍛錬を必要とすることであるか、お分かりいただけたであろうか?
大切な人の前でリラックスして快適に過ごす時間を諦め、
いらぬ苦労を背負ってまで、浮気をしたいと思うかどうか、
今一度自問いただきたい。
失うものの大きさが分かっていれば、
浮気には十分な準備をして取り組むことになるだろうし、
そこまでの手間暇をかけてまでするべきことなのかどうかは、冷静な時に一度考えておきたい問題である。
それでも、
出会った男がどうやら婚約中っぽいとか、
友人の彼氏が、どうやら奥様里帰り出産中の既婚者っぽいとか、
そんな事実ばかり目の当たりにすると、
どうかバレないようにね…と、思わずにはいられない。
今日も私は平和を願うばかりである。
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